瀋陽出張

瀋陽(旧満州)に行ってきました。



■瀋陽出張の経緯

川崎市の企業訪問団70名と一緒に瀋陽に行ってきました。
遼寧省主催の日中韓合同ビジネスマッチングと
製造業装備博で商談を行ってまいりました。
http://www.asahi.com/business/news/xinhuajapan/AUT201109010069.html
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1108190040/




今回の出張の目的は、
①中国北部、寒冷地のフィルム需要調査
②瀋陽の市場性
③ビジネスパートナー探し




です。熱のカットという見地では日本でも寒冷地から遮熱フィルムの需要が
伸びていった経緯がある事から、①の需要があるのではないかと期待していた
通り、建物ガラスのほとんどが日本でも高いクォリティのペアガラスで、
LOW−Eガラスも非常に認知度が高く、商談先もフィルムに非常に関心をもっていたこと。

ビジネスマッチングをした何社かは引き続き商談中なので今後の展開に期待したい。





■瀋陽の市況

13年に瀋陽市で全国スポーツ大会が開催される(日本の国体に相当し、4年に1度開催)。
市政府は新しい行政区画、「大渾南区」の整備を進め、大会は同区で開催される予定だ。
スタジアムなどの新設や交通網整備に加え、市庁舎などの行政機能も同区に移転する計画。
関連インフラの投資はこれから本格化するため、外資企業にとってのビジネスチャンスは今後拡大するようだ。


遼寧省、省内中心都市の瀋陽市、大連市ともに、香港からの不動産投資が増えている。
省政府はインフラ整備とIT関連産業への投資誘致を進め、年間誘致目標額の180億ドル
達成を狙っている。

10年10月1日に地下鉄1号線が開業の予定で、2号線の建設も進行中だ。
大連市も12年中の地下鉄開通を目指し、工事が急ピッチで進んでいる。
また、大連〜ハルビン間の高速鉄道が11年中に開通の予定で、
各沿線は地価上昇を当て込んだマンションの建設ラッシュになっている。

マンションだけではない。韓国ロッテは30億ドルを投じ、瀋陽北駅前にショッピングモール、
アミューズメント施設が一体化した「ロッテワールド」の建設を進めている。
また、大連では、香港の世茂集団(SHIMAO Group)による総投資額45億ドルの
テーマパーク「世茂嘉年華プロジェクト」が4月に着工している。同集団による
国内最大規模の施設建設で、注目を集めている。

参照サイト:JETRO http://www.jetro.go.jp/biznews/asia/4c87487f762a0





■私見

・インフラが不便 ちょっと前の日本の首都高のように、どこに行くにも
街の中心部を通らねばならなくなっており、常に超渋滞状態でスケジュールの
大半は遅れて参加しました。。 もうちょっとなんとかならんと2013年の国体は
厳しそう。

・親日的な方が多い 先の「九・一八」事変80周年で不穏な動きもありましたが
少なくとも自分が関わった瀋陽の市政府・通訳・飲食店従業員・マッサージ屋おばちゃん
等の方々は非常に友好的でした。
(もっとも数日共にしただけなので表面的なものかもしれませんが・・。)

・建設ラッシュ 市況にもあったとおり物凄いスピードでビル建設が進んでいる。
建設しているのか取り壊しているのかわからないような建物もちらほらありましたが
次に瀋陽に行くときには景観が劇変しているでしょう。

・エンジン販売がアツイ 某日系自動車メーカーのエンジン製造工場を見学しましたが、
中国の100社以上ある自動車会社さんを対象にエンジンのみを販売している特殊な
体系をとっている。昨年度販売目標の25万台を大きく上回る量のエンジンを生産していた。




■この本おススメ(瀋陽とは特に関係ありません)

加藤嘉一(著)の「われ日本海の架け橋とならん」読みました。
今まで読んだ中国関連本の中で、中国を知るという点では非常に参考になる部類だと思います。

われ日本海の橋とならん

われ日本海の橋とならん

以上今週のblog記事でした。