質問力


すっかり秋だなー。秋って何か切ないよね。

今の部署に来て4ヵ月、ほぼ英語と中国語だけで仕事をしている訳だけど母国語以外で物事を質問するのって思った以上に難しい。今日はこの母国語以外で物事を伝えるのって結果的に日本語も上手くなるよねという話のさわり。

どういう場面か説明してみよう。今の仕事では毎日のようにVCとかIBとかから案件の紹介があるけど、その資料を読んで質問シートを作っていくのが案件を進める最初のステップになる。(質問の具体的な内容はいつかまた。例えば会社が目指す方向だったり、上場のスケジュールだったり、Edgeの聞いた技術だったり、財務諸表の中身だったりA4で10枚くらいになります。)
この質問表を作るときの最大のポイントは2つ。聞きたいことを最短で聞くこと。そして、相手のプレゼンの順番を自分のロジックに落とし込んで、順番を並び替えて聞くこと。
この二つを意識しないと自分が次のステップを判断する材料(=つまり相手からの回答)が集まらない。

二つとも出来そうで、難しい。例えば一つ目。仮にあなたところにAというビジネスプランを持った人が、それが将来的に必ず儲かるから投資してほしいという話を持ってきたとしよう。その人になんて聞きますか?






「Aという新しいビジネスをやるとおっしゃってますが、このビジネスは今後なぜのびるとお考えですか、また貴社はその中でどう一番になっていくんですか?」とか聞くとすると相当バカだと思われる。反省すべきレベルだ。最短で欲しい情報を取ろうと思うと少なくとも

マクロ:
ーその業界の今と昔。
ー業界が現在抱えている問題。
ーその問題をKey playerが解決出来ない理由。
ー解決出来ない理由が、(コストを含む)技術の問題か、人の問題か、地域の問題か、それ以外か
ー問題解決への客観的なニーズ。
ー誰が、いつ、どこで、どうやって救われるのか。

ミクロ:
ーその会社の今と昔。
ーなぜ、この会社が問題を解決出来るのか。
ー解決の方法は、技術の発明なのか、組み合わせなのか、Managementの人脈なのか、それ以外か
ーこの会社がそのビジネスをやろうと思ったときに直面する一番のハードルは何か。なぜ、それが解決出来ると思うのか。
ー投資したお金を、いつ、どこで、どうやって使うつもりなのか。
ーその理由と客観的な妥当性の確認

くらいはしないといけない。


二つ目のポイントはこれを並び替えて、どう聞いてあげると相手が答えやすいのかを考えていくわけなのだが続きは来週書こうと思う。(笑)興味を持った人は、自分がいまやっている仕事への質問を外国語で考えてみてほしい。日本語で書く以上に真剣に考えるから。その話も来週にね。ばははーい。