すべらない話 (1) 〜就活面接編〜

更新が遅くなってすみません。ぞーたんです。当地への出張者が相次いでいたので、中々書けず。さて、その出張者。もっぱらの話題は"OB訪問"のシーズン到来について。


というわけで、今回は就活生への面接編。私が考える就職活動・面接について書こう思う。お笑いBlogではないので"面接で滑らないために"という意味をこめる。(強引だがやむえない。厳しいパスだったのだ。。)客先との面談等にも転用可能と言えば可能なので、話する。面接や就職活動のプロが居る前で話をするのは憚れるが、あくまで自論として参照して下さい。(本Blogを読んで頂いている人材関連会社の方々には失礼があること、あらかじめ謝ります。ごめんなさい。)


(1) "コツ"や"必勝法"はない

aa) 根拠
私がそう考える根本的な理由は前エントリー"勉強方法はどうして売れるのか"を参照。

『本当に行きたい会社』がある人(しかも志望者がある程度多い会社)がある人は今すぐ、"面接対策本"もしくは、人材関連会社が発行した冊子を全て捨てて欲しい。(もしくはトイレにでも置いておいて、一日5分も目を通せば十分)

そのほとんどは戦後の日本経済が急成長する中、マンパワーを目的とした大量採用を画策する会社からのニーズに応えるものとして発行・発刊されてきた歴史がある。新しい考えを持って、行動を起こしたいと考えている集団にとって、これらの本で勉強してきた学生に大きな興味を抱かない。就職は受験ではない。偏差値もなければ、対策もなく二十数年間、どう生きてきて、今後どういう風に社会に寄与したいとか、お金を稼ぎたいとかを問われる場所。金太郎飴を食べる時代は終わった。 


bb) 応急処置
こんなことを言うと『じゃあどうしたらいいんですか?』という人が必ず出てくる。自分の人生に自信を持っている人はたぶんそんなことは言わないし、そういう人が小手先で『どうにかする』ことも3ヶ月くらいでは出来ないのが事実。(厳しいけど本当)

しかし、もしこの話にびびっちゃったとしたならば、次の本のいずれかにでも目を通してみて欲しい。おそらく残り2ヶ月とか3ヶ月の中でも考え方のDNAに影響を及ぼせると思う本である。



『合理的な愚か者』
残りの本が読む時間がなくても読んで欲しい本。経済学者が高度な数学を取り扱いながらも、『自らの利得を計算せずに人を助ける』あるいは 『社会に対して奉仕を行う』という行動が説明出来ないことを説き、それを批判、新たなモデルを構築している。20年前に発刊された本だが、その内容はいまでも古くない。当時の経済学者に堂々と宣戦布告したこもかっちょいい。笑

合理的な愚か者―経済学=倫理学的探究

合理的な愚か者―経済学=倫理学的探究


『モリー先生の火曜日』
大切な人とどう接していくか。生きるとは何か。愛するとは何か。根源的に自分が何をしたいかを考えるきっかけになると思う。

普及版 モリー先生との火曜日

普及版 モリー先生との火曜日

『下流志向』
どうして会社に居る大人は若手に上昇志向を求めるか?なのに、なぜニートが増えるのか?口先だけの上昇志向に疑問を持とう。

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち


『徹底抗戦』
裁判中の身である本人の著作なので、内容に偏りがあることは否めない。が、情熱を持って仕事をすることや既成概念なんかに囚われないモノ言いが面白い。ただし、面接直前に読むと熱くなりすぎて面接官と喧嘩になる可能性があるので薦めない。時事ネタも多いので早めに読もう。

徹底抗戦

徹底抗戦


『モモ』
名作。でも意外と知らない人が多い。
時間泥棒の話やベッポの哲学は会社の色に染まる前に頭に入れておくと救われることがある。

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)

モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)

//道路掃除人ベッポのとある言葉//
なあ、モモ。

とっても長い道路を受けもつことがよくあるんだ。
おそっろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。
いちどに全部の道路のことを考えてはいかん、わかるかな?
つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、
つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。
いつもただつぎのことだけをな。

すると楽しくなってくる。
//unqoute// (本文より引用)



就活、道のりは長い。
まずはくじけずに楽しむこと。人生全てだと思うけど。。


話が長くなってしまったので続きは明日書きます。(明日の朝、単語テストなんだもん)