初めての春節(旧正月)と中国最新マーケット

2/14は旧正月にあたる。中国・香港・シンガポール・マレーシア等、中国文化と関係が深いところはどこも休みを取っている。

旧正月を当地で過ごすのは初めてだったが、想像以上に中国人は春節を大事にしていることがわかった。まず流動人口の多い上海では人がいない。みな故郷に帰っているのである。いつも激しい争奪戦を繰り広げるタクシーも今週はガラガラ。かといって店もどこもやっていないのでタクシーに乗る理由もない。。暇である。

東京で仕事をしているときに春節のアジア各店の動きがあまりに緩慢なのでイライラしていたが、よくわかった。この1週間はとにかく誰も仕事をしない。


さて、暇なので中国市況について少し書く。
中国人民銀行は12日、預金準備率を50bp引き上げると発表。大手銀行向けの預金準備率はmax16.5%となった。


中国の金融引き締めは更なる円高を呼ぶとの観測があったが円/ドルは発表後に89円台になるもすぐに90円を回復。今も90円台で売り買いが交錯している模様。事前観測はエマージングマーケットが引き締めにかかるとリスク回避の円買いが進むというのが論拠。(米ドルはボルガールールを警戒して資金が集まらないのでは、という予測もあった)円高に振れなかったのは米ドルにもリスク回避のドル買いが進み、円/ドルでトントンになったとの見方が強い。

ちなみに4QGDPは日本前年同期1.1%。中国は前年同期+10.75%。このところ続いている一連の中国金融引き締め政策はインフレを抑制するためと見られているため、マーケットそのもののシュリンクには繋がっていないが、先月末には中国国内銀行の融資が年明けに急増したことを受けて一部の大手銀行に対し月内の融資を停止するよう中央銀行が指示している。預金準備率の引き上げを受けて、春節明けの中国企業の資金調達に影響がある可能性もあるので来週初めあたりの報道に注目したい。


あらん⇒『日本にて』(帰ってきてからで。)

現代の金融政策―理論と実際

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