母国語⇒母地域語

(前回の記事の続きです。妄想です。先に下の記事をご覧下さい。)






『文部科学省、全国の中学・高等学校へ母国語科目を母地域語へ変更を要請!
〜第二外国語は第二地域語へ。域内歴史問題の共有へも着手!!』


中学〜高校までに必須になっている国語は、"国語"のみならず"母地域語"とします。


日本語が正確に伝えられることだけでなく、中国語・韓国語・マレー語・ベトナム語のいずれかは日常レベルで使えることが必須になります。ベトナム語の先生はきっと日本語が話せないので、1年生のクラスはたどたどしい英語で意思疎通を図ることになります。テストの採点はきっと適当でしょうから、採点ミスがあったときに英語で抗議できないと内進点が獲得できず、死活問題です。遅刻する理由の提出も英語もしくはベトナム語になります。レターの書き方も見よう見まねで覚えて下さい。

一方、"スピーキング"とか"ライティング"の授業は必要なくなります。
そんなもん母地域語の授業を取れば出来るようになります。(繰り返しますが、出来ないと内進点が取れません。ベトナム人や中国人の先生に悪気はありません。だって何言ってるかわかんないんだから)



第二地域語はさらに大変です。
北米を選択した人はスペイン語とかなり高いレベルの英語の習得が必要になります。TOEIC900点とかで自慢している場合ではありませんし、ケベック出身の先生ですとフランス語で冗談が言えないと気にいられません。メキシコ独立戦争とテキサスの関係も知っておく必要があるので、遠足はアラモ砦に行きます。


EUは悲劇喜劇。
フランス人はフランスが好きですし、ドイツ人はドイツが好きですが、日本人が自分達の国の言葉を喋る必要なんてないと思っているので教育熱心じゃありません。FIFAの欧州リーグが始まれば深夜〜早朝にかけて応援しなければいけないので朝の授業は全て休講。ただし、各クラブの試合内容について毎週レポート提出があります。


女子高生は放課後にチョイ悪のイタリア人教師に呼び出されるので、援交親父について行くこともなくなります。(根本的な解決になっていません。でも痛い目にあうのも必要です)ギリシャを中心に経済状況は割と不安定ですので、国に帰れなくなった先生を実家にカクまうとか、裏口座への送金を手伝うとかエキサイティングな課題も課せられます。銀行用語にも詳しくなるでしょう。



新興地域は学校中の猛者が集まるでしょう。まさに現代の開拓者。
もはや通学の必要はなく、以下3年間で1課題を選択必修とします。

1年目: インド密教に学ぶ"生と性" ⇒道徳の単位もかねる。 
2年目: ロシアでの原油パイプライン設置(男子)/ ブラジルでのサンバ習得(女子)⇒体育の単位もかねる。
3年目: 1Q84 BOOK1〜BOOK3をサハラン語(アフリカ)に翻訳⇒これも結局、体育か。。


なお、3年目は住居環境が厳しい(というか、自分たちで設営して下さい。事前にロシアパイプライン組の設置ノウハウ共有を推奨)ですので夏休みは静養目的に1ヶ月間パリでの滞在を認めます。欧州組と合流、意見交換の時間を作ること。






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こういう人材が日本から輩出されたらどうなるでしょう?妄想してるだけで楽しくなってきます。世界中の人と昼食・夕食・会議のときの話題に困らないでしょう。



でも、その予算どうするんだよという話になりますね。あるじゃないですか、『子供手当』 1人1万数千円で何が出来ますか?

満額支給の場合の年間予算は5.5兆円。教員1人の給料を600万円として、年間92万人が雇えます。(ちなみに全国の公立高校教師の平均年収は740万円。高いと思う?安いと思う?)最新の文部科学省統計で日本にいる中学・高等学校の教員数は46万人(平成19年)なんとぴったり倍。もしくは上記教育に毎年500万円かかるとしても110万人。ちなみに全国の中学生・高校生の数は同文部省の統計で70万人前後なので楽々カバー。

まぁあくまで妄想ですので、あまり厳しい突っ込みはしないで下さい。



最後に。

経験がない人。
技術がない人。
スマイルだけのマックな人。

きっと、どんどんやせ細っていきます。着地する場所がどんどん小さくなっています。そういうことに気がついた人たちが、危機意識を共有しながら出来ることをやっていくとで日本に活力が出てくると信じています。国益という言葉に惑わされずに、日本人が世界の役に立てたら楽しいじゃないですか〜


あらん
⇒『秋の夜長に思うこと』
(条件指定: 夜の0時以降、ちょっとほろ酔いで記事を書いて下さい)