【詩】『冬が教えてくれるもの』
『冬が教えてくれるもの』
凍てつくような寒さの冬にほっと心を温めてくれるもの。
枯れ木を集めた焚き火の中のアルミホイルに包まれたサツマイモ。
大切な人が編んでくれた毛糸のセーターの温もり。
寒さなんて気にせず公園で無邪気に遊ぶ子供たち。
こたつの中で兄弟仲良く身体を丸める猫の姿。
窓から差し込むやさしい太陽の光。
真っ白に広がる雪景色。
感じる体温。
白い息。
僕たちは寒さという冷たいもののおかげで温かさを知れる。
冬は僕たちに温かさのありがたさを教えてくれる。
冬は僕や周りの「存在」を強調してくれ生きる喜びを教えてくれる。
どんなに辛いこと、苦しいこと、悲しいことがあろうとも、冬が僕に教えてくれる温かさのように、その境遇が僕に教えてくれるものは何なんだろう。