ブログ再開第三弾: 『地震にあたり』〜他人事と思わないこと〜

「今回の大地震に対して日本人の忍耐力や礼儀正しさは本当にすばらしかった。」

「今回の地震を乗り越えることができたら、日本は更に強い国になると信じている。」

このような内容の言葉を震災後中国、台湾、香港、インド、マレーシアのたくさんの人に自分が日本人ということでいただいた。まず、これらの温かい言葉を本当に微力ではあるが被災地の方々も読んでくださっているかもしれないこのブログ上で表記させていただく。


しかし、現状はまだまだ今回の地震を通して何が悪かった、何が良かったと地震を振り返る段階には到底達していない。


原発からの放射能流出問題は解決されておらず、近隣の人は不安な思いをされているだろうし、また放射性物質汚染水を海に流出したというニュースに対して、同情と憐れみの態度を示していた近隣諸国の態度は怒りと侮蔑に変わってきており日本という国の国際的な信用が失墜していっている。また、東日本では依然余震が続いている。


そして何より、今回の地震でご家族、ご親戚、ご友人、ご同僚など身近な大切な命が目の前で断たれることを経験され、また仕事場、生まれ育った町、長年住まれた家、愛車など計り知れない物や思い出を失い、どん底の思いをされている人がいる。今日の時点で死者・不明者は2万8000人以上、また、避難所での生活を余儀なくされている方は13万人以上。また、原子力発電所の問題解決のために、被爆するかもしれないというリスクを背負い作業に取り掛かっている人がいる。


こうしてパソコンの前に向かって座っていられる自分が今後やるべきことは。


今回の地震を他人事と思わないこと。


今回の地震は他人事ではないと一貫して思い、日々の生活を一生懸命過ごす。その結果、本当に他人事では無くなれるよう、自分にできることを増やしいく。一見すると、地震の復興に全く関係無い動きのようだが、遠回りではあるが結果的に復興に役立つ動きになっていたい。


地震が起きて、普段のバトンが回せなくなった。大地震に対して、SanRenXinとして何かできないかと考えたが、完全にリミットオーバーだった。そして本当に小さいことだが、『地震にあたり』というテーマと各自更に向き合ってみようということになった。


地震が起きてからSanRenXinと同じ状態が被災地以外の日本中で起こっているだろう。今回の地震に対して、自分たちにできるリミットを越えてしまって何もアプローチができそうもなく、かといって全く関係ない普段通りのことをするもの気が引けるからやめておこうと自粛ムードが広がっている。しかし、各自できることは各自の普段の生活の積み重ねの中にしかない。だからみんなが自粛なんてしたら大変なことになる。


ただ、自粛をしない前提条件に繰り返しになるが、地震を他人事と心の底から思わないこと。自分はこれを徹底しながら日常生活を送りたい。


復興支援のために、『SONGS FOR JAPAN』というCDが発売された。文章の最初で紹介した言葉のように、世界中に支援の輪が広がっている。その一曲目はジョン・レノンの「Imagine」だ。

Imagine: 想像する 思い浮かべる 心に描く

他人事じゃないということをどれだけイマジンできるか。今自分に問われている気がする。




以上の思いから、SanRenXinのあらんとしてこらからも今までのように文章を書いていきたい。三人に渡ったバトン、『地震にあたり』を最後に書いた人がこれまで通り次の人にバトンを回すということになっていたので、最後に書いた自分がバトンを渡す。


ぞーたんにバトン!

『統率力〜その人の判断ならしょうがないかとあきらめがつくようなリーダーシップ〜』

でよろしく。




写真は先日訪問したインド・プネーで放送されていた日本を支援するテレビ番組。(世界中の人が日本にメッセージを書きそれを順に表示する)