内モンゴル(内蒙古)オルドス市(鄂尔多斯市)〜注目の内陸部二級都市

内モンゴル、オルドス市(鄂尔多斯市)は先日記事を書いた河南省鄭州と同様日々急激な変化を遂げて注目の中国内陸部の都市の一つだろう。


オルドスの場所
フフホトから電車で約4時間
北京から飛行機で約100分
人口約151万人

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オルドス市に興味を持ったきっかけは、2011年7月に北京に行った時、北京の建築事務所で働かれている同郷の広島ご出身の方を訪ねたことだった。その方の会社は内モンゴル人が作った会社で案件はほとんどが内モンゴルだそうで、事務所で内モンゴルの開発計画や建設予定の建物の模型を見せてもらった。大草原の真ん中に万博会場の各国パビリオンのような斬新な建造物を立てるという計画でとても印象的だった。


こんなにすごい建物が次々と建っていることは想像し難い。と思い、オルドス市についてを調べてみると、色々興味深い情報が出てきた。


GDPが香港を超越中国最も裕福な街はオルドス
□オルドスは数十年で西部大開発の政策の下豊かになった都市。
□2011年6月6日、中国住宅・都市農村建設部の「中国民間資本投資研究報告」によると、中国で最も1人あたりGDPが高いのは、内モンゴル自治区のオルドス市。
□オルドス市の人口は150万人だが、資産1000万元(約1億2380万円)以上の人口は10万人以上、さらに1億元以上の大富豪が7000人以上存在している。 
□オルドス市の財源として最も重要なものは石炭である。外にレアアースや天然ガスなども産出する。伝統的商品の羊毛も合わせて、オルドス市の主要財源となっている。


高級車が走る街オルドス。
□経済の発展にともなって生活レベルも大幅に上がり、人口の17%の家庭がマイカーを所有し昨年の中国で最も高額だった車約4億5600万円Bugatti Veyron Grand の持ち主はオルドス人。
□2010年に中国で販売されたランドローバーの90%はオルドス人が購入しており、オルドス市には5000台のLand Rover が走っている。
((参照 http://blog.livedoor.jp/morinhoor/archives/51644656.html )


北京から飛行機で100分で着くので北京に訪問した際オルドスに経由してみた。
自分が滞在していた2日間ではBugatti Veyron Grand が走っているのを見ることはできなかったが、
ランドクルーザー、ランドローバーといったSUV輸入車を多く見ることができた。

上に書いた人口150万人の内の資産1000万元以上の人口は10万人はどこで遊ぶのだろうかと思い、タクシーの市内の運転手に「オルドスのお金を持っている人はどこで遊ぶの?」と質問したら「お金持ちの若者は週末になると飛行機で上海や北京に行って遊ぶ。」との答えが返ってきた。


この答えが正確なのかは分からないが、上海のバーやクラブでたまに内モンゴルから遊びに来ている若者に会うことがあるので今度からオルドスから来たの?と聞いてみようと思う。また、オルドスでふと立ち寄った喫茶店のランチメニューに松坂牛、神戸牛(約7000円)という表示があったり、巨大な新空港の建設は続いているし、康巴什(カンバーシー)という新区には高層マンションや山を削って商業施設が次々と建っているので(http://www.kbs.gov.cn/)次来た時どのように変貌を遂げているのだろうと興味をそそられる街だった。


また内モンゴルはフフホトやオルドスの市内から車で1〜3時間で大草原や砂漠に行くことができ、大草原ではゲル式ホテルに泊まり、終日乗馬を楽しんだり、新鮮なジンギスカンを堪能できるので旅行地としてもおもしろい場所だ。