大学時代にやっておくべきこと

まずは、100字で僕の大学時代を紹介
【2003年4月大学入学、一年後期から中国語を開始。貿易に興味があり通関士資格を勉強・取得、日中交流学生団体の立ち上げ、台湾、上海への留学など経て2007年3月に卒業。】


2007年3月に卒業し約3年が経つ。おそらく僕の四年間以上に濃密な大学生活を経験している人は五万といると思うので人様に向けて「大学生活は〜すべき。」とあまり言い切りたくない。そのためあくまでも僕が大学時代にしておいてよかったと思う経験から以下まとめていく。


僕が大学時代にやっておくべきと思うことは


『何かをやりたいという気力、自分の本能に従い動き充実感のある生活を送るために、大学という組織を最大限に活用すること。』


大学が社会に出る通過点だとすると、将来の進路を軸に日々を過ごしていく人が多いだろう。そんな大学には色々な学生がいる。ざっと分ければ以下の6種類になるのかと思う。

              
A 進路を具体的に決めていて大学で何かやりたいと気力がわく    
B 進路を何となく決めていて大学で何かやりたいと気力がわく    
C 進路を決めていないが大学で何かやりたいと気力がわく      
D 進路を具体的に決めているが大学で何もしたくなく気力がわかない 
E 進路を何となく決めているが大学で何もしたくなく気力がわかない 
F 進路を決めておらず大学で何もしたくなく気力がわかない 

  

自分は大学入学の際Bの状態、年代があがるにつれちょっとEの状態も感じつつAに移行したような大学生活だった。できればA〜Cに自分状態にを持っていっていると、いろいろな物事を学び吸収しやすくなり四年間という時間の密度を高められるなと思う。


自分が今Fのような状態であると感じる人は、もしかしたらこの記事を読んで、嫌気が刺すかもしれない。無理に進路を決めたり自分を変えようとせず現状維持をするか自分の進路をゆっくり考えて、外部環境の変更、例えば転部、転校、留学、新しいサークル活動などを考えるのも良いかもしれない。全力投球できる環境でなければ、どんどんダメになる可能性がある。


自分がDかFの状態であると感じた人は、自分の将来を決めつけることはないと思う。単位を取ることだけ考えて受けたくない授業にエネルギーを使うのはもったいない。大学生でわりと時間があると思うので、進もうとしている進路を経験している人と会ったり、本を読んだりして自分の進路を改めて考えてみたらいいのではないだろうか。


ABCの状態にであるなと感じた人は大学という組織を最大限に活かすということを強く意識するとおもしろいだろう。


何かやりたい。と思う学生にとって、たいていの大学は意外といろいろな準備をしてくれている。高い学費はその環境整備にあてられている。そしてその多くが待っていれば与えられるものではなく、自分で探し出しさえすれば簡単に与えてくれるものだったりする。大学を利用しきっていない学生は思いの他多い。


大学という組織で活かせるところを以下列挙してみる。


図書館
論文のテーマなど調べたいことがあるなら図書館で様々な本をまとめて手にとることができる。また、読みたいが図書館に在庫が無い本はフロントで購入を希望する理由を書き希望図書として申込めば数日後購入してくれる。検索システムや事務の方に協力してもらい探している情報が掲載されている本を教えてもらうこともいいだろう。


ウェブ環境
例えば日経テレコム21(日本最大級のデータベースをインターネット上で提供する、会員制のビジネス情報サービス)など普通ならお金を払わないと入れない情報サービスに無料でアクセスできて質の高い情報を手にいれることができる。パソコンルームのアルバイトの学生に日経テレコムってどうやって使うのか?など質問をしてみるといいだろう。


奨学金
年間の学費免除、半年の学費免除など調べてみればいろいろな奨学金があることが分かる。ただ良い成績を取るのではなく、良い成績を取った上にお金ももらえる。こんなうれしいことはないだろう。時給900円くらいで生活費を稼ぐのなら半年の勉強で学費一部を手に入れた方が効率的だ。


留学制度
海外に興味があるなら真っ先に国際課に行き留学先を相談したり、提携校を調べてみると世界各地のネットワークを知ることができる。外国語が苦手な人でも英語圏以外なら多くの学生が大学に入ってから勉強を始めているため少しの努力で他の学生より頭一つ抜け出せ留学制度を活用しやすい立場になれる。


教授
少しでも気になることがあれば教授室を積極的にノックしてみてはどうだろう。教授の方にも色々な性格の方がいらっしゃるが、大抵の教授はわざわざ自分の部屋を訪ねてきた学生を拒絶することはない。また教授は横の繋がり持っていることが多く、自分の興味関心ある分野を学ぶにはどの教授を訪ねれば良いか?など質問し紹介してもらうのもいいだろう。大学教授との繋がりは社会人になってからも貴重なものになる。


授業・講演会
単位のためにやむなく受講するか?せっかくの機会だし深く勉強してみるかと思い受講するか?学ぶ態度で得るものは大きく変わってくる。年間学費を年間受講コマ数で割ると授業料が以外と高いことに気づく。また大学主催の講演会などが開催されるが、大学側が講演代を支払うため有名人の話が無料で聴けることもある。


留学生との交流
中国に住んでいて思うが、中国ビジネスで活躍されている中国人で日本留学経験がある方は多い。留学生の多くが何かしら思いがあり日本に行っているのだろう。大方の留学生が現地の日本人大学生と仲良くなってみたいが踏み出せず、止む無く居心地のいい留学生同士で固まっていることが多いので声をかけてもらえるとうれしいのではないだろうか。思い切って言った「にーはお」から世界が広がるかもしれない。


宿泊設備・スポーツ設備
合宿場所、トレーニング場所など学割がきく場所は探せばかなりある。気の合う仲間とでかけてみてはどうだろうか。


人との出会い
1年の時たまたま同じクラスに振り分けられた縁のある友人も大切だが、能動的な人脈構築に努めるとよいと思う。自分の興味関心に従って動いた結果出会う友人からの方が語ることが多い。また同じ大学以外にも他の大学生や社会人との交流もおもしろい。利害関係関係無くいろいろな人と会える機会は社会人より圧倒的に学生の方が多い。


この文章ではA〜Fの状態をあげたが、それぞれの状態で学びがあり、また様々な状態の人が集まっているのも大学の醍醐味だろう。


Aの状態では、一つのことに専門的になれ他の学生に比べ効率的な学びができるかもしれない。
Bの状態では、視野を広く持て、興味関心の範囲を広げられるかもしれない。
Cの状態では、あることをきっかけに想像もしなかった自分になれるかもしれない。
Dの状態では、嫌いじゃないことを続けることで改めて自分の進路が見えるかもしれない。
Eの状態では、なぜこの進路なのか自分の過去の経験から強みが見つかるかもしれない。
Fの状態では、自分と向き合う時間が増え本当の自分が見つかるかもしれない。


一人で悶々と考えたり、いろいろな価値観の人とぶつかり合ったり、同じ志、悩みを持った友達と語り合ったりできる。こんな大学生の特権を活かさない手は無い。


最後に、これまで書いたことは、社会人になっても基本的に同じことだ。大学時代では大学側がある程度準備をしてくれた、社会に出るとよほどの大手企業じゃないとその環境は準備してくれない。また何年も考える時間を与えてくれるところは多くない。社会人になるに従い、自分で大学のような好環境をいかに築いていけるかが重要なテーマになるなと思っている。






以上、ぞーたん、ナイスバトン。
ではでは続いてちんむー

『ロールモデル(尊敬・憧れの対象)』でよろしく。