『2011年、51のやりたいこと』〜北京での新年会より〜

中国の正月は、日本のように1月1日ではなく春節がそれに当たる。今年の春節は2月2日〜2月8日。そのため春節直前のこの時期、中国全体は年末の雰囲気である。「忘年会はした?」とか「春節は実家に帰る?」とか「春節のボーナスで何を買う?」という会話をよく耳にする。

この時期を使ったぞーたんからのナイス提案があった。「1月に日本風の新年会と中国風の忘年会を兼ねてどこかに集まり、2010年の振り返りと2011年のプラン発表をしないか?」

自分が何を考えているのか発表し意見をもらい、さらに友人のプランを聴くことで刺激をもらえる意義がある時間が過ごせだろうと思い、この提案に対して即座に「賛成」と返事をした。

残念ながらSANRENXINの一人ちんむーは参加できなかったが、1月末の土日、このブログにも何度か登場している上海の兄貴と天津のぞーたんの三人で北京に会し実行した。大変充実した週末の時間だった。スケジュールと内容は以下。


12:00〜 集合後昼食をとりホテルにチェックイン。
14:30〜 2011年度総会

Agenda:

  • : General Discussion

1) 立ち上げ趣旨の確認
 2) 総会の名前決定

  • : Detail Discussion

1) 15:00〜 兄貴
2) 15:30〜 ぞーたん
         ブレイク
3) 16:15〜 あらん

  • :Conclusion

17:00〜
夕食
18:00 "大董烤鸭(团结湖店)" 

各自発表のルールは
①2010年をきちんと振り返れているか。 (時間軸でも目標軸でも、なんでもよい)
②2011年をきちんと見据えられているか。
この二点をポイントとし、中途半端な準備は厳しい突込みが入ることを承諾すること。資料は重たいので作成の場合はA4 5枚までで人数分準備すること。などというルールを事前に決めてこの時間だけは大変まじめな面持ちで各自の発表を聞いた。兄貴の発表もぞーたんの発表も、2010年何を思って中国で過ごしてきたか、2011年何に力を入れていきたいのかということが明確で大変刺激を受けた。

ここでは、北京で自分が発表した内容を、お題である『2011年、51のやりたいこと』という形にし紹介させてもらう。

まずは自分の生きる価値観を紹介する。ただ仕事をやるのではなく、まず自分の人生はどこに向かっているのかを考え、その考えを基にに人生のあらゆる対象に対し自分のベストは何かを考え取り組んでいく。各対象を最大限に実行していくことでいつの間にか自分の人生の目標のようなものも大きくなっていく、結果的に自分という存在が大きく成長していくのではないかと思う。分かりにくいかもしれないが、以下のような図をイメージしている。

自分を取り囲み取り組む対象は仕事、恋愛、友人、学習、趣味・娯楽、家族、お金、社会貢献、健康・生活環境などがある。20代は仕事、恋愛、友人、学習、趣味、30代は家族、お金、社会貢献、40代は生活環境、健康というふうに重点が置かれるものは自分の年齢や状況で変わっていくと思う。

この価値観を基に考えた、『2011年51のやりたいこと』は以下。

まずは自分がどういう人間でありたいかという自分の信念であり、夢であり、目標である部分。図で言うと真ん中の丸になる。

目標・夢・信念・志
1、ヒトから愛される人間になりたい。松下幸之助はつねに人から愛されることを意識していたそうだ。『人生と仕事について知っておいてほしいこと
』参照。
2、チャレンジし続ける人生にしたい。失敗を恐れない、失敗してもあきらめないそんな人間でいたい。
3、日々周りへの感謝を忘れない人間になる。たとえ成功しても自分だけの力じゃないはずだ。
4、弱音を吐かない人間になりたい。どんなプレッシャーにも屈しないあきらめない心を持った強い人間になる。
5、自分の強みを最大限に社会に活かし、社会の役に立つ。
6、最高の2011年の大晦日を迎え、2012年に向け大きな展望を旨に2011年を終える。
7、最高の誕生日を迎える。

次に、20代を通じて一番力を入れたい仕事面。2011年は改めてブログで発表したいと思うが、大きく環境が変わる予定だ。以降は図で言うと周りの丸の一つだ。

仕事
8、仕事で目標達成をする。売り上げ目標を達成すること、取引する会社に認めてもらい役に立つこと、色々なアイデアが出る環境を創れること、一緒に仕事する人の人生を豊かにできること、自分の取り扱う商品のブームを創れること、商品が売れる空間を自ら創りあげること、など色々な目標がある。

9、上海・香港・台湾・広島・東京・に加え中国全土、アジア各地をバランス良く訪問し生の情報を掴む。吉田松陰の好きな言葉がある『地を離るれば人無し、人を離るれば事なし、ゆえに事をなさんと欲する者は、まさに地理を究むべし』やはりその場に行かないと分からないことがある。

10、応募できるものには色々応募してみる。セミナー合宿プランコンテストなど。2011年3月中にある香港市場視察ツアーに参加予定である。

11、年賀状、春節カード、お祝いカードなど積極的に書き、縁を大切にする人になる。打算的ではなく、お世話になった人にちゃんと感謝の気持ちを表せるようになりたい。中国では春節にカードを送る風習がある。

12、魅力的なヒトとたくさん会う。会いたい!すごい!と思った人にはその場でアポイントを取りたい。

13、上海に住む同世代の中で一番働きたい。仕事は時間ではなく効率と結果だとは思うが、このような目標を持つに至った理由がある。2010年上海で出会った棚橋君の影響だ。大学時代に友人と会社を立ち上げたそうで、昨年から中国事業を始めている。縁あって仲良くさせてもらっているが、とにかくいつも仕事をしているなと思え頭が下がる。彼よりも働けるようになりたい。

14、日本だろうが、アジアだろうが、どこの国だろうが対等にビジネスができる人間になる。


続いてのお金。どんな仕事をしたいという想いと同時に会社にとっては血液と言われる大切な部分。これは個人にも当てはまり、自分に活力を当てえてくれるようお金と上手く付き合っていきたい。

お金
15、無駄遣いをせず、自分の人生に必要なことには積極的に投資をする。

16、中国株にもっと興味を持ってみたいと思う。留学時代の同期で中国株に興味を持つ友人いわく、中国株をはじめるメリットは中国の社会のことがそれを通してよくわかること。例えば今まで街を歩いていて何気なく眺めていた企業看板も、中国株をはじめてから、あの会社は何をしている会社だと考えられるようになり中国への理解が深まった。と話している。

17、財務の勉強をする。お金が入って来易く出て行き難い体制を作る。新年会でぞーたんに『起業のファイナンス ベンチャーにとって一番大切なこと
』という本をすすめてもらった。早速読んでみたいと思う。

社会貢献という言葉を意識していきたい。仕事という切り口以外で社会にどのように貢献できるのかを考えたい。以下のことを実行できればと思う。

社会貢献
18、日本と中国の交流事業に貢献する。学生時代から思っているが、グローバル化する世の中で国境を越えての共同事業がこれから更に増えていく。そんな時個人と個人の信頼関係を築けることはとても重要だ。そういう意味で、若い世代の国境を越えた交流は大変重要だと思う。

19、発展途上国の食のインフラ事業に貢献する。仕事柄、食に大変興味を持っている。今社会にある問題で何に取り組めるだろうか。自分の食への興味を社会に役立てたい。例えば、ライフストローのようなプロダクトの開発に携わってみたい。『世界を変えるデザイン――ものづくりには夢がある
』参照。

20、日本の将来のためにできることをする。まだまだそんなことを考える実力も無いが、このようなサイトを見て興味がわく。『国家基本問題研究所』何か関われることは無いか探りたい。

21、SANRENXIN〜20代が見た中国〜の記事を書き続ける。20代が見た中国という切り口で自分が書く記事が、読んでいただいている方に何かしら良い影響をもたらせるようになりたい。

22、日中若手ビジネス交流会の活動を続ける。2010年から発展空間という名で上海の日本と中国の若手ビジネスマンを集めたイベントを続けている。活動を通じて、すばらしいネットワークを築いていければと思う。

机に向かって以下をインプットしていく学習ということも意識したい。

学習
23、読書をする。良書を年間300冊以上は読みたい。
24、英語を話せるようになる。香港に行くと英語が話せる人ばかりだった。また上海でも英語が話せた方が世界が広がることが多い。積極的に英語を話せるようになりたい。
25、中国語を更に話せるようになる。中国ビジネスではやはり中国語はマストだと思う。
26、マーケティング、商品開発関係の書物を読んで行きたい。
27、It関係、特にEコマースには興味がある。これからの社会では知れば知るほど有利になると思う。

続いて友人との関係は以下を意識したい。2010年は友人の存在が本当に自分を大きくしてくれた。

友人
28、結婚する友人がいる場合精一杯お祝いする。
29、新しい出会いを重ねる年齢に関係なく尊重し合える関係を増やしたい。とくに、中国の若手事業家とたくさん知り合いになりたい。また、上海だけでなく、香港や中国全土、広島、東京でも国籍関係なく友達を作りたい。
30、これまで出会ってきた友人を大切にし、友人の夢や目標を少しでも多くサポートする存在になる。またその場その場の会話を大切に語り合えるようになりたい。

家族に関しては以下を意識したい。
31、両親への感謝の気持ちを忘れない。
32、今年妹が結婚する予定なので、妹の結婚を精一杯祝い、新婚生活の何か力になりたい。
33、祖父祖母の介護を広島にいるうちは行動で、海外にいる時は精神的に支える。
34、親戚との付き合いを良好に進める。例えば自分が子供のころは、お正月に親戚に会うとお年玉をもらえた。そろそろ自分は渡す側の年齢になっている。
35、先祖供養をしっかりとしたい。先祖は何を思いその時代を生きていたのか、先祖が残してくれている書物などから感じたい。そして、先祖以上のことを自分はしたい。

趣味・娯楽は仕事とのバランスの取り方が大事だと思う。仕事によりいっそうエネルギーを与えるものになればいい。

趣味・娯楽
36、野球を楽しむ。上海の野球リーグに所属している。去年より上手くなりたい。
37、ゴルフで100を切る。2010年達成できなかった。ゴルフは本当に奥が深いスポーツだと思う。
38、旅行をする。アジアでは、インドネシア、中国国内では大連に興味がある。
39、良いと思った、良いと薦められた音楽や映画や小説にとことんはまってみる。
40、中国の北部にはスキー場があるそうだ。中国でスノーボードをやってみたい。
41、中国のSNSやツイッターでも情報発信をする。Weibokaixinなどサイトは大変盛り上がっている。

続いて健康、生活環境。ついつい軽視してしまうが、日々の生活に活力を与えるためにとても大切な項目だと思う。

健康・生活環境
42、毎日7時前に起き、朝の時間を大切にしたい。一方で、一日6〜8時間の睡眠は確保するようにし、睡眠時間も大切にしたい。
43、三食必ず食べる。特に朝食を抜くことが多くなってしまっているので朝食をしっかり食べ、午前中からエネルギーが出せるようになりたい。
44、インフルエンザなど大きな病気にかからないよう日々の生活を通じて予防をする。
45、引越しをして、自分が一番くつろげる空間を作る。植物を置いたり、本棚を整理したいり、自炊できるキッチンを整えたり。ペットを飼ってみたいが家を空けることが多くなるのでこれは2012年以降に回したい。
46、ファッションや髪型に気を使う。あまり得意分野では無いが、会う人に良い印象を与えられるようにしたい。
47、モレスキンの手帳、三色ボールペン、ipadなどを使って情報収集や時間管理を上手く活用する。
48、精神的な健康状態を保つためにストレスや気分転換などを上手くして、また前向きに物事を捉えられるようにしたい。
49、フローな状態を作れるようにしたい。『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか 』
という本を読んだが、自分がフローな状態(集中している状態)は何をしている時なのか。誰といる時なのか、何時ごろなのか。を知ることは大切と書いてあった。自分はいつフローな状態なのかを正確に把握したい。

最後に恋愛

恋愛
50、良い恋愛をしていきたい。自分の信念にとっても仕事にとってもすべてにとってプラスとなるような恋愛になればと思う。


北京での発表を終えて真冬の天安門広場を見学し、兄貴と自分は上海へ、ぞーたんは天津に戻り、2011年の新年会は終了した。本当に良い時間だったと思う。2012年の新年会も楽しみである。

51、2011年で発表したことが、こんなに上手くできました。と発表できるように、2011年最高の一年になればと思う。

以上が自分の51個の2011年やりたいことだ。

それでは、ちんむーにバトン残念ながら今年は北京の新年会に参加できなかったので、
『2011年の展望』をこのブログで発表してほしい。