2012年春節

中国は今晩が大晦日、明日が春節(「正月初一」「大年初一」)。春節を利用して今晩から会社の中国人の仲間と上海から西安へ。雪が降る西安に先ほど到着、街では爆竹が豪快に鳴り響いている。


中国人にとって、1月1日ではなく春節が一年の始まり。日本人が大晦日にコタツでミカンを食べながら紅白歌合戦を見るように、春節は多くの中国人は故郷に戻り家族と春節特別番組CCTVを見ながら 餃子(北部が中心)(餃子jiǎozǐ)や餅(南部が中心)(年糕niángāo)を作って食べる。(餃子は形が昔のお金の形に似ているのでお金が入ってくる、餃という発音と交という発音が同じで新年と旧年が交わる、皆が交わること、末永く続くという意味が込められている。年糕niángāoは年年高くという意味が込められる)。


ホテルに到着すると同時に一緒に来ている会社の仲間はテレビに釘付け。喜劇や歌手を見ながらひまわりの種を食べつつくつろいでいる。今日から約1週間お正月モードに突入。日本人からすると1月1日に正月を過ごしたばかりなので少し腰抜けな感じだけど、せっかくなので中国の春節を満喫しようと思う。今晩の12時に爆竹が一番鳴らされ花火が上がるそうなので今日は眠れそうにない。今年一年中国でどのように過ごそうか考える時間にしたい。


その素材として西安への飛行機の中でアメリカでイチローの次の有名な日本人と言われている吉田潤喜さんの『無一文から億万長者となりアメリカンドリームをかなえたヨシダソース創業者ビジネス7つの法則』という本を読んでいたが、そこに「人間のプロフェッショナルこそが、ビジネスを成長させるのだ」(p181「一流とは」)という言葉があって2012年に意識したい言葉だと思った。


吉田潤喜さんは人間としての温かみを感じされる人が人として一流であり、商売でも人として一流になることがまずは大切だと書いている。僕もその考えに同意だ。考え方、ものの言い方、人との接し方、面倒見の良さ(恩着せがましくは無い)、周りを自然にほぐす雰囲気、誰に対しても平等な態度、腰の低さ等から温かみを周りから感じられるような人間に向かっていける一年にしたい。中国で事業を始めて2年目になり中国人との事業が増えてきたがビジネスモデルや金銭感覚もさることながら、一緒に何かをしたいと思われるに値するだけの人間になれるかが重要だと思う。